今回の敵の作戦、「子供の好きなものを消してしまう」というのは、ラビリンスの究極目的である「不幸のゲージを上昇させる」ということについてはかなりいい線をいっているといえるのではないか。そもそも、「悲しむ主体」がいなくては、不幸のゲージは上昇しないのだから。絶対的な虚無を望むジャアクキングとの違いがそこにある。「絶望」を目的とするナイトメアとも、わずかにズレるであろう。ナイトメアの場合、「絶望」した被害者は、自分が不幸だということを自覚しない、あるいは自覚が薄いと思われるからだ。子供番組として見た場合、ショッカーのころからあった「なぜ幼稚園バスジャックなどを悪の組織が行うのか」についての合理的な回答のひとつが、このラビリンスの目的設定にはあると思う。
とはいえ、なぜ「プリキュアを第一の消去対象として設定しなかったのか」についての疑問が残ることは否定できない。常にプリキュア「を」襲ってきたドツクゾーンの手先や、プリキュアに「敗北を認めさせる」ことを目的としていたナイトメアやエターナルとは違い、ラビリンスに独自の目的があることはわかるが、それにしてもなぜ、である。
ここから先は純粋に筆者の想像になるが、今回ナケワメーケがハンバーグだの母親だのを消し去った空間は、あの屋敷以前に存在すると思われる、ラビリンスの本拠と直結していたからではないだろうか? そこにプリキュアを誘い込むことにより、本拠に少なからぬダメージが行くことを警戒したがゆえに、現実世界での肉弾戦という戦闘方針を採用したのではないだろうか?
単に、シナリオライターの能力不足だとか、絵を描くのが面倒だったからとか、第6話で最終回にできなかったという理由だけで説明されるとは思えないのだが……。
http://crfragment.blog81.fc2.com/